「母子父子寡婦福祉資金貸付金」って何?生活資金の申請手順を解説!
新型コロナウイルスの影響を強く受けた風俗業界。風俗嬢の中にはシングルマザーも多く、家計を支える彼女たちには特に重く響いています。
そんな苦境に立つシングルマザーを支援する「母子父子寡婦福祉金貸付金」という制度をご存じでしょうか?
12種類の資金があり、目的に合わせて借りられるこの制度。今回は最長7年、月10万3000円の支援を受けられる「生活資金」にクローズアップして解説していきます。
申請の具体的な流れや返済スケジュールについてもまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【まだ風俗業界で働いたことのないシンママさんにおすすめ】
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)とは
母子父子寡婦福祉資金貸付金はその名の通り、母子家庭・父子家庭・寡婦(昔、母子家庭で子育てをした人)が利用できる資金貸付制度です。返済する必要がありますが、お金を借りる段階で無理のない返済計画を立てられるので安心。
- 【母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)の概要】
- 母子家庭・父子家庭・寡婦になってから7年未満の人が対象
- 「月10万3000円」「最高7年間」借りられる(ただし合計で240万円まで)
- 利子は年1%(連帯保証人を立てる場合は無利子)
※自治体によって借りられる金額や貸付期間などが異なる
- 【生活資金の据置期間・返済期間】
- 据置期間(返済の発生しない期間)は貸付終了から6ヶ月間、返済期間は8年間
- コロナウイルスの影響で返済が難しい場合は1年間の猶予期間を設ける
「生活資金」は生活に困っている家庭を支援するためのもの。令和2年2月28日には厚生労働省から通達があり、新型コロナウイルス対策の一環で普段よりも審査が通りやすくなりました。
家計の苦しいシングルマザーの人はチェックしておいて損はありません。
申請から貸付の決定、お金の振込まで平均2週間~1ヶ月ほど時間が必要ですが、継続的な生活費の支援が特徴です。
申請窓口はお住まいの市区町村により異なります。役所に問い合わせるか、「母子父子寡婦福祉資金貸付金+住んでいる市区町村名」で検索しましょう。
通常のローンと違って、審査に通らなかったとしても信用情報に傷がつかないので、「コロナが落ち着いたらクレジットカードの申し込みをしたい」といった事情がある場合でも心配無用です。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)の申請条件
最初に書いた通り、申請するには母子家庭・寡婦であることが大前提です。ただ、職業による制限はないので、風俗嬢の人でも問題なく利用できますよ。
生活資金を借りる場合、「20歳未満の子供」を自分ひとりで育てるようになってから「7年未満」が条件です。
必須の申請条件でないものの、収入面も大切なポイントです。
収入が多すぎる場合に申請できないのは当然ですが、「年間を通して収入が全くのゼロ」という場合も、返済のめどが立たないのでかなり審査が厳しくなります。
コロナウイルスの影響で「一時的に」収入がほぼゼロであれば問題ありません。過去数ヶ月分の給与明細書をはじめとした、「収入が大きく減ったとわかる書類」を持参しましょう。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)で借りられる金額
母子父子寡婦福祉資金貸付金は12種類ごとに金額が異なります。
生活資金を借りる場合は月10万3000円が上限、貸付期間は最長で7年間です。合計240万円までと決められていますが、この金額が借りられればかなり助かりますよね。
利子は連帯保証人を立てた場合は無利子、連帯保証人なしの場合は年1%です。
また、「生計中心者でない人が申請する場合、月7万円まで」としている自治体もあります。具体的には両親・自分・子供の3世帯で住んでいて、収入のある両親が生活費を主に出している家庭が当てはまります。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)の返済
母子父子寡婦福祉資金貸付金は返済の必要があるお金なので、見通しを立てて計画的に利用しなければいけません。
貸付期間の終了後、6ヶ月間の据置期間を挟んでから8年間をかけて完済を目指します。
一般的なローンと違う点として、「母子家庭の経済的な自立」を目的とするこの制度は、返済に関してもサポートが充実していることが挙げられます。
まず、お金の貸し付けが決まった段階で返済計画を設定します。
収入や家庭の状況の聞き取りをした上で作成する返済計画なので、計画通りに返済をしていけば経済的に苦しくなる心配はありません。
現在、新型コロナウイルスの影響で先の見通しが立たない状況の人もいるかと思いますが、返済開始時点で経済的に苦しく「どうしても返済が厳しい」となった場合には、1年間の返済猶予期間を設けてもらえます。
もちろん、返済猶予期間中に利子は発生しません。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)の申請に必要な書類
母子父子寡婦福祉資金貸付金は、申請する資金に応じて用意する書類が異なります。
そのため、都道府県や市区町村HPの母子父子寡婦福祉資金貸付金ページを見ても、必要書類の記載がない場合があるようです。
必要書類は申請する資金が明確になってから伝えられるので、まずは窓口へ相談にいきましょう。
自治体によっても書類が変わるため、相談の際によく確認してください。
- 【必要書類の例:山形県の場合】
- 貸付申込書
- 戸籍謄本
- 住民票
- 申請者、生計を同じくしている扶養義務者(子供)、連帯保証人の所得証明書・納税証明書
- 個人番号カード(マイナンバーカード)もしくはその通知カード
- 運転免許証をはじめとした身分証明書
- 上記+申請する書類に応じた書類
申請は市区町村指定の窓口で行うので、書類を持参してください。窓口がわからないときは役所に問い合わせましょう。インターネットや郵送では受け付けていないので、「相談時」「申請時」「貸付決定時(追加の書類提出 のため)」で最低3回は窓口に出向きます。
子供がまだ小さく目を離せないのなら、窓口にキッズスペースがあるかどうかも忘れずにチェックしておきましょう。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)の相談~振込までの流れ
ここからは実際にどういった流れで母子父子寡婦福祉資金貸付金が振り込まれるのかを解説していきます。
【Step1:相談】
まずは窓口での相談からスタートします。基本的にこちらの生活がどの程度苦しいかを伝えるものですが、窓口側が収入や家庭の状況を確認するための場でもあります。
コロナウイルスの影響で審査が通りやすくなっていますが、相談での聞き取りはしっかりと行われます。
無理のない返済計画を立てるためにも、ローンや借金の額も含めて、正確な経済状況を伝えましょう。
また、風俗バレを防ぐためにも、「私は風俗嬢でそれを周りには秘密にしている」といった事情を伝えることも忘れずに!
事情を総合的に判断してもらい、「生活資金を申請してみましょう!」となったら、後日、書類を揃えて再度窓口へ行きます。
【Step2:申請】
前述の通りインターネットでの申請受付はしていないので、全て窓口で申請を行います。「持参した書類」と「窓口で記入した申請書」を提出すれば申請完了です!
提出する際に身分証明書の確認もあるので忘れずに持っていってください。
場合によっては追加で書類提出を求められる可能性もあります。
【Step3:審査】
審査結果が出るまでに平均2週間~1ヶ月程度かかります。決められた月に審査会を行っている自治体もあり、それ以上の時間がかかる場合も。余裕をもって申請しておきましょう!
審査結果は自宅に郵送されます。
【Step4:貸付の決定・手続き】
お金を貸してもらえると決まったら、「借用証書」「貸付金時交付請求書」「口座振替納入依頼書」「印鑑証明書」を窓口に提出します。
連帯保証人を立てる場合、ここで連帯保証人本人の意思確認を行います。連帯保証人と直接の面談や電話確認を行う自治体もありますよ。
※相談の段階で連帯保証人と面談する場合もあり、自治体によって微妙に流れが異なります。
【Step5:お金の振込】
借りる本人名義の通帳へお金が振り込まれます。「審査会の翌月末振込」のように自治体独自のスケジュールがあるため、あとで慌てないようチェックしておきましょう。
まとめ:母子父子寡婦福祉資金貸付金(生活資金)を上手に活用しよう!
母子父子寡婦福祉資金貸付金は片親の家庭を支援するために定められた制度。
返済期間も8年間と長く、家計への負担が少ないので安心です。
コロナ禍でシングルマザーに大きな負担が掛かっている今だからこそ活用しましょう!
参考:(令和2年12月17日現在)
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