もしかしてこれってDV?コロナ自粛で辛い思いをしている女性の方へ
5月25日、東京を含む1都3県でも緊急事態宣言が解除されました。今後は「お店への休業要請も段階的に緩和していく」とされ、ほっとした人も多いのではないでしょうか?
でも、まだまだ気は抜けません。緊急事態宣言が解除されても、コロナウイルスが消えたわけではないからです。
感染予防もかねて、息が詰まらない程度に「自粛」を続けていくことは大事。
ただ、このコロナ自粛の影響で、世界的に「DV(ドメスティック・バイオレンス)」が急増していると言われています。
「自分や子供がDVに遭ったらどこに相談すればいいの?」
「今ちょっと辛い思いをしているけど、どんなことがDVになるのかわからない……」
今回はコロナ自粛下でのDVについて詳しくお伝えします。
コロナ自粛の影響でDVが増えている!
日本を含め、世界中で行われている「STAY HOME(家にいよう)」の取り組み。仕事はテレワークや休業に、学校は休校になり、家の中に家族全員がそろう日々が続いています。
そんな中、国連女性機関は「女性に対する暴力という、隠れたパンデミックが増加している」と警告しました。
外出自粛のストレスから、妻や子供にDVを行う男性が増えているんです。女性も外に出て助けを求められないので、そのまま孤立していく悪循環が生まれています。
ちなみに、戸籍上の「夫」に限らず、「彼氏」や「同居している男性」から受けるものもDVです。
少しでも「辛い」と思ったら、しかるべき機関に相談が必要。万が一に備えて、どんな事例がDVに該当するかを知っておきましょう。
【身体的DV】Aさんの場合
夫と娘と3人暮らしです。娘はまだ小学校低学年。コロナの影響で通っている学校が休校になり、毎日「ヒマ~!」「遊びたい!外に出たい!」と騒ぐようになりました。
子供だから仕方ないんですが、テレワーク中の夫はその声がかなり気に障るみたいで……。
ある日、夫が娘の頭を強めに叩いて叱ったんです。「うるさい!俺は仕事中なんだ!」って。
娘はびっくりして静かになったんですが、夫はそれで味をしめたのか、事あるごとに暴力を振るって言うことを聞かせるようになりました。
私も、止めに入るたびに平手打ちされたり髪を引っ張られたりで、どんどんエスカレートしている状態です。
娘も最近怯えていて、2人で夫の機嫌を損ねないようにビクビク生活しています……。
殴る・蹴るといった身体的暴力は当然ながらDVです。
傷害罪や暴行罪が成立するもので、例え夫婦間で行われても「家庭内の問題」というわけにはいきません。もちろん、親子間でもアウトです。
例え被害者のほうに原因がなくても、個人的なイライラを発散するために暴力にうったえる人もいます。
DVを受けている人の中には「自分が悪いことをしたから殴られるんだ」と思う人が多いです。
が!仮にそうだとしても、向こうが暴力を振るってもいい理由にはなりません。話し合いで解決すべきです!
力が弱い女性は特に抵抗しにくいので、命に関わる怪我になる前に加害者のもとから逃げなければいけません。
・髪を引っ張る
・首を絞める
・物を投げつける
・カッターやハサミのような刃物を体に突きつける
殴る・蹴る以外にも、こういった行為も身体的DVに含まれます。
【精神的DV】Rさんの場合
彼氏には風俗のことを話していて、了承ももらってます。でも、最近はすぐ「風俗嬢が俺に指図するな」とか、「風俗なんかで働いてるくせに偉そうに」とか、ネチネチ言ってくるようになりました。
私のことだけならまだしも、家族や友人を馬鹿にする言動もあって。お酒が入るともっと酷くなります。
「親も風俗嬢だったんじゃねえの?」「俺の友達がセフレ欲しいって言ってんだよねー。お前の友達紹介してよ」とか……。人間としてありえない。
お店が休業中だからヒマだろうって、家事も全部させられていて……。
仕事が休みになっているのは彼氏も同じなのに、何も手伝ってくれないんです。料理をしたら味に文句つけられるし、かなり参っています。
大声で怒鳴る、横柄な態度で命令する、学歴や育ちを馬鹿にする……といったものは「精神的DV」です。「モラルハラスメント(モラハラ)」とも呼ばれます。
精神的DVは「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を引き起こす可能性もあり、傷害罪として裁くこともできます。
「ちょっとカッとなっただけ」「ふざけて言っただけ」と言い訳する加害者もいますが、立派な暴力ってことですね。
・話しかけられても無視する
・大切なものを勝手に捨てる・壊す
・殴るフリ・物を投げつけるフリで脅かす
・「誰のおかげで生活できているんだ」のような、心ない言動
などの行為も精神的DVにあたります。
【経済的DV】Yさんの場合
自粛の影響で、いつもより生活費が多くかかってます。夫から毎月もらっているお金だけでは足りないので、「もう少し出してほしい」と伝えたんですが……。
「それはお前のやりくりが下手だからだ!」「足りない分はお前の貯金から出せ!」とカンカン。生活は苦しくて、私だって貯金なんかないのを知ってるくせに!
お金なんかないと言ったけど、「だったら風俗でもなんでも行って稼いでこい」と返されました。
夫には私が風俗で働いていることを話していないからなんですが……まさかそう来るとは、と衝撃。家族なのに、そんなに自分のお金を渡したくないんでしょうか?
主に家計を支えている人間(この場合は夫)から、生活費を渡してもらえないことは経済的DVにあたります。
そもそも、今はコロナウイルスの影響で仕事を探すことも難しいはず。Yさんのように、無理矢理働きに行かせられるなんて言語道断です。
また、「仕事を無理矢理辞めさせる」「貯金を勝手に下ろす」といった行為も経済的DV。暴力にうったえてお金を取り上げてきた場合は、身体的DVにもなります。
【社会的DV】Mさんの場合
実家の両親が心配で、毎日電話で安否確認しているんですが……夫が嫌な顔をするんです。
「もうやめろよ。電話代だってかかるし、あちらにも迷惑だろ」って。私のスマホからかけてるから電話代は私持ちだし、そもそも私の両親なんですけど……何が迷惑になるのかわかりません。
どうやら「自分のことを親に告げ口されているんじゃ」って思ってるみたいです。この前は通話中に無理矢理スマホを取り上げられて、「いい加減にしろ!」って怒鳴られました。
しかも私がお風呂に入っている間に、LINEのログをこっそりチェックしてるみたいで……。
遠方の友人から来た手紙も勝手に開けるし、プライバシー0の状態です。
「遊んでる暇があるなら家事をしろ」が口癖。ただでさえ自粛で息が詰まってるのに、あんまりじゃないですか?
「交友関係や電話・手紙・メールの内容を細かくチェックする」「実家との付き合いを制限する」「外出させない」「パソコンや携帯を持たせない」……こういった行為は社会的DVになります。
被害者に社会とのつながりを断たせて、孤立させ、自分の支配下に置くのが加害者の目的。
最初のうちは「愛されているから」「嫉妬ゆえの行動」と考える人が多いですが、エスカレートしていくと軟禁・監禁につながる恐れもあるため注意が必要です。
【性的DV】Kさんの場合
自粛期間が始まってからずっと、夫にセックスを強要されています。
お互い納得してるならいいんですけど、私は正直したくないんです。正直、それどころじゃないっていうか。
「嫌だ」ってはっきり伝えても、あっちは「どうせヒマなんだからいいじゃん」「俺はしたい。俺のこと愛してないの?」って。
ゴムもつけてくれないんですよ……信じられない。今のところ妊娠はしてないけど、産んだって今の状況じゃ育てられないし、毎日不安です。
「夫婦になったら夫からのセックスの要求には応えないといけない」ということはありません。同意がないのにセックスを強要すれば、夫婦間でも性的DVに該当するんです。
もちろん「避妊に協力しない」これも性的DVにあたります。
「結婚=女性を所有できる」ではないんですが、勘違いしている男性が多いんですよね。
・アダルトビデオやアダルト雑誌を無理矢理見せる
・中絶を強要する
こういったことも性的DVです。「中絶の強要」は問題外ですが、あまりに嫌な行為が続く場合は彼との付き合い方を考え直してみるべきかもしれません。
コロナ自粛によるDVはホットラインに相談を
もし今あなたがパートナーからDVを受けているなら、すぐにしかるべき機関に相談しましょう。
コロナ自粛によるDVから女性を守るため、内閣府が「DV相談+」というホットラインをスタートさせています。専門の相談員が対応してくれますし、電話・メール以外にもチャットでの相談が可能です。
DV相談+
電話:0120-279-889(つなぐ はやく)/24時間受付
メール:サイトのフォームから/24時間受付
チャット:サイトのフォームから/12:00~22:00
面談や同行支援はもちろん、緊急の場合は宿泊所の提供も行っています。「辛い」と感じたらまずは一度相談してみましょう。
(令和2年12月17日追記)
「DVに悩んでいるけど相談先がわからない」という人向けに、「DV相談ナビサービス」が実施されています。
全国共通の電話番号『#8008』にかけると、最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送されますよ。
まとめ:コロナ自粛によるDVを受けたら周りに相談しよう
DVは被害者の心と体をおびやかす、重大な人権侵害です。「家庭内の問題だから」「夫婦のことだから」と相談をためらわず、辛いと感じたらすぐ周りに相談することが大切。
今は大したことがなくても、エスカレートすれば「コロナ離婚」につながる可能性も。最悪、命の危険だってありえます。
コロナウイルスへの不安もあり、今はただでさえストレスが溜まりやすい時期。爆発してしまう前に適切な対処をしてくださいね。
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